APSF ニュースレターの本号では、周術期の処置および機器に関連した感染を減らすための医療者の責任に焦点を当てている。APSF は、医療関連感染をなくす取り組みを支援しており、その証拠に「院内感染および環境微生物による汚染と伝染」が 12 項目ある周術期患者安全優先事項の 1 つになっている。1 手術室での一貫した手指衛生と適切な消毒行為の重要性に対する医療者の意識が高まれば、院内感染を起こしうる細菌感染が減少する可能性がある。1,2
院内感染のリスクが手術室および関連スペースから発生していると思われるエビデンスが増加してきている。我々の薬剤、未使用の注射器、麻酔器およびワゴン、静脈内チューブはすべて細菌感染の影響を受けやすい。3 医療関連感染を減らす努力の中で、米国社会衛生疫学協会(SHEA)は、感染のリスクを予防および軽減する可能性のある手順を詳細に説明するガイドラインを公開した。2 APSF ニュースレターのこの号では、集学的な専門家からのさまざまな記事がこれらのガイドラインと、この重大な患者の安全問題を中心に展開する他の重要な問題に焦点を当てている。
Dr. Banayan は、Northwestern University の麻酔学部准教授であり、APSF ニュースレターのアソシエイトエディターを務めている。
参考文献
- Lane-Fall M. APSF highlights 12 perioperative patient safety priorities for 2018. APSF Newsletter. 2019;33:33. https://www.apsf.org/article/apsf-highlights-12-perioperative-patient-safety-priorities-for-2018/ Accessed August 13, 2019.
- Munoz-Price L, Bowdle A, Johnston B, et al. Infection prevention in the operating room anesthesia work area. Infection Control & Hospital Epidemiology. 2019;40:1–17.
- Gargiulo DA, Mitchell S, Sheridan J, et al. Microbiological contamination of drugs during the administration for anesthesia in the operating room. Anesthesiology. 2016;124:785–794.